紅雛

大切なものを守っていく。

時間 2



雲のようだと、名づけられたソファがうちにあって。そして
大学のころから欲しかったソファがうちにあります。
買った当初、思っていたのと感じが違って
せっかく買ったのに、ほとんど座らずにいた。
それまでが床に座る中心だったからか、
時計の位置も、テレビの位置も低い。
テレビは床から30cmの高さだし、時計は立った時のおへその位置。

基本的に低めな家具の配置だから、座面の高くなるソファには
あえて座る理由もなかったのかもしれない。

けれど、なんとなく座ってたら
革がなじんでやわらかくなってきたのか、
すごく好きな感じになってきて
そうそうこの座り心地が好きなんだよなあ!と
買って半年して買ってよかったと思った。


すぐには受け入れられないようなことも
後悔しそうになったことも

こうして時間が角を落として
丸くしてってくれるのかなあ
それとも。


大切なのは
いつだって気持ちだと
大事に使いたいとか
良かったなあとかそう思える瞬間とか
一つ一つ重ねてった結果が
イマ になってくんだとしたら
コレカラ は もっともっと大切にできるんじゃない。


できなかったことも
できるようになるんじゃないか。