紅雛

大切なものを守っていく。

数カ月後

またかよって
そうなっても
ほんとう情けなくて
いつもでもぐじぐじしてんなよって
いらだっても

なんとかしたいから
叩いてるわけで
この気持ちが文字になってる


かっこ悪すぎるけど
ここではかっこつけたくない。



後ろ向きな自分 沢山見つけたけど
人の優しさも 沢山見つけられるようになった

ありがとう とたくさん言って生きてたい。


 


数カ月後
友達が結婚することになって
俺は行くことにした

遠い。
きっとお前じゃなかったら行かなかったよ。
遠いとかより先に「絶対行く」
そう思ったから。

行くなんて決めた後で
お決まりのように押し寄せるわけで
帰るタイミングを今から考えてしまってる
でもきっと始発で行って夜行で帰らなきゃなんだけど。

祝ってやりたい。
そう思ったんだろ 、おれ。






普段の生活だと
どうしても気を遣いすぎて
ほんとのことなんてきっと言うことがないと思う

言ってみて
どんな反応でも
後悔なんてしないはずなんだけど。



なんでこんなに遣いたくもない気を遣ってんだ とか
なんで何も言えないんだ とか
取り繕って話すそばから
嫌になる気持ちを抑えるのに必死だけど




もうひとりで生きるのやめたいんだけどな。
そろそろつかれたんだけどな。



「あなたは対人じゃなくて対モノばかりね」

いつか相談しに行ったはずで

その道のプロであるはずの初対面の人に言われた言葉が。



そんな気持ちをどうにかするために
久しぶりに無骨なジーンズをはいて
すこし出かけてくる。