紅雛

大切なものを守っていく。

形作るもの

少し話をして、頑張ろう、なんて励ましてくれて。
俺の頑張りをいつもすごいすごいって言ってくれて、
きっとずっとずっと前から俺のことを見てきてくれた。


姉との電話を切って、通話時間に少し驚いて、そして暖かさの残る電話に、時間を感じてあたたかくなった。

今の俺がいるのは、紛れもなく姉のおかげです。


さいころから、俺は姉の背中を追っていました。
うらやましかったんじゃない。
姉が努力して手に入れるものを、俺も手にしたいと思った。
かなわない。
高校くらいのころから、姉に対して持ち続けている。

だからこそ俺は努力をするようになったんだけど。


俺と姉は、根っこの部分は似ていても(家族だからね)、基本的に性格が違っていて。
俺は慎重に慎重に進んでくタイプだけど、姉は準備もせずに飛び込んでいく。
俺は少しずつ適応させてくのに、姉は気づくと馴染んでる。
俺は努力型。姉はある種才能みたいなものがあって、それを自覚して生かしてる。
そして、やりたいことを一生懸命やって生きてる。
笑顔に華があって、人の気持ちを明るくさせる。
もちろんいいとこばっかじゃないしわるいとこも沢山言えるけど。

俺は、姉を誇りに思ってる。
家族みんなにたいして、だけど。
でも、小さい時から追ってたぶん、姉は特別かもしれない。

いつか追い抜きたい、肩を並べたいなんて思ってるのに、
そうさせてくれない。いつも会って話すと実感する。
でも、ねーちゃんすげえ!って実感させてくれる姉が、俺は大好きで。
本当大好きなんだよ、言ったことはないけど。

周りを巻き込むくらいの影響力。
俺にないもの。
努力してるけど、周りには理解され辛いよね。
親父によく似てる。
俺は基本母親似。でも足して2で割った子ってよく言われる。


姉を尊敬してるし誇りに思うけど、そんな姉は、
俺のことを尊敬するって言ってくれる。


でも俺は、きっと姉がいたから今の自分になれたんだよ。


俺は、昔から泥遊びよりもままごとが好きだった。
あやとり、手芸(幼稚園でも手芸がありました)、折り紙。
先生から「男の子は外で遊べ」と強要されて、それが嫌で登園拒否した時期もあったらしい(笑)
その時は母親がものすごく怒ってくれて、幼稚園に殴り込みに行ってくれたんだけど。
人形遊びも好きだったし、
小学校、中学校のころも雑貨屋が好きだったりかわいいものも好きだった。
今もそうだけど。
でも俺はやっぱりどこか周りの目を気にしていて、
「男なのに」とか。
「男だから」って考えなきゃいけないかなって思っていて。

変かな?

って姉に聞いたことがある
そしたら

なんで?

って返ってきて。
タツルらしいじゃない?って言ってくれた。
器が広いんだ、本当に。
偏見がないんだと思う。

母親とか父親には聞けなくて、恐る恐る姉に聞くんだけど、
そのたびに「そんなことない」ってちゃんと言ってくれて、
俺はなんていうか、自分を認めてもらった気がして、ああこういう自分らしさも大切にしていいんだって思わせてくれて。
俺が、ブログで高校の時から「自分らしく」って掲げられるのは姉のおかげ。
姉に会うたび「ありがとう」って思う。



俺は姉を手の届かないくらいすごい人だって思ってて、
姉は俺を「めちゃめちゃ頑張ってる弟」って思ってくれてる。


俺に姉がいてくれてよかった。
ほんとありがとう。

次会うときはちゃんと伝えるね。