紅雛

大切なものを守っていく。

無傷

今の今まで
傷つかないように生きてきたよね
そりゃあちょっと何かあれば
自分にとって
ものすごいダメージになるよね
 
知ってる人のいない街が好きなのは
自分に干渉されないからで
自分が傷つけられるような事を
言われやすい環境じゃないからだよね
 
傷つけられるっていうか何ていうか
リアルとして
向き合わざるを得ない、圧倒的な現実を
見ないふりができる環境が心地よかったんでしょ
 
 
それって全部
 
自分にとって都合よく生きてただ自分を守ってただけじゃないの
 
"無傷のままで人を愛そうとしていた"
 
そのまんまだよ
どれだけ傷ついてもいいから
不細工でもいいから
誰か好きになりたかったんじゃないの
 
それなら俺こそ
まず傷つかないように生きる生き方をやめなきゃいけないんじゃないの。


守ってばっかじゃなにも手に入らないよ。